生理と間違えやすい着床出血

着床出血とは?

 

精子が卵子と出会い受精卵になると、子宮を漂い子宮内膜に辿り着いて妊娠となります。

 

受精卵が細胞分裂を繰り返しながら、絨毛を持って子宮内膜にしっかりと張りつき根を張って成長しやすいようになります。

 

小さな突起の絨毛が子宮内膜に刺さる事で微量な出血を伴います。それが膣から流れて下着についてしまうのが着床出血です。

 

出血といっても真っ赤な鮮血のようなものではなく、透明感のある薄いピンク色、薄い赤色という色彩です。

 

質感はおりもののような感じで、血液のようなサラッとしたものではありません。

 

生理予定日よりも少し早い時期に、おりものの色が濃いようなものが出てくるので、もし着床出血だったとしても、おりものと勘違いしている人も多いです。

 

 

 

 

 

着床出血が起こる時期と期間とは?

 

着床出血が起こる時期は、次回生理予定日の1週間ほど前から生理予定日の間です。

 

軽い出血なので1日から2日で終わるという人がほとんどですが、ごく稀に、普通の生理のように1週間以上続くという人がいます。

 

1週間も続くと普通の生理と間違いやすく、元々生理不順の人はさらに分かりにくくなります。

 

 

 

 

 

 

着床出血と生理との違いとは?

 

・匂いの違い

 

着床出血は子宮内膜が傷ついた際に起こるものであり、おりものと共に少量の出血をするパターンが多く、その匂いは無臭であることが多いようです。

 

一方、生理は古い子宮内膜が剥がれて体外に排出される現象であり、その出血の成分は経血よりも子宮内膜や粘液などを多く含んでいます。

 

様々な組織が混じり合い、生臭いような独特の匂いを感じる方も多いようです。

 

 

・出血量の違い

 

出血量については、個人差があるので断言できませんが、一般的には『生理よりも少ない量』であるとされています。

 

着床出血であるか否かは、『生理初日より少ない~生理初日程度の量』がひとつの目安となるでしょう。

 

 

・基礎体温の変化が起こる

 

排卵期に入ると、体温を上げる作用のある女性ホルモン「プロゲステロン」が分泌され、妊娠しやすい体作りをします。

 

妊娠が成立するとプロゲステロンが分泌され続けるため高温期が続きますが、妊娠が成立しないとプロゲステロンの分泌量が減少し、基礎体温が下がっていきます。

 

つまり、基礎体温が下がった場合、着床出血ではなく生理の可能性が高いといえます。

 

「高温期が2週間以上続いている」ことは妊娠初期症状の一つです。

 

 

 

 

 

 

着床出血と勘違いしやすい中間期出血とは?

 

中間期出血とは、排卵期におきる出血のことで「排卵期出血」とも呼ばれます。

 

出血量は通常わずかであることが多いようです。

 

出血する理由は、排卵前に増えたホルモンにより急増したエストロゲンによる破綻出血のほか、急増したエストロゲンがその後一気に減少することによる消退出血と考えられています。

 

下腹部に軽い痛みがあることもありますが、基礎体温が上がる黄体期に移行すると止まるため、心配はありません。

 

 

 

 

着床出血や中間期出血以外の出血とは?

 

出血が起こるのが排卵日前後の一時的なものであり、少量なのであれば、経過観察で良い場合がほとんどです。

 

ただし、「出血が1週間続く」、「生理と同じくらいの量がある」といった場合は、婦人科を受診して相談しましょう。

 

また、排卵期ではないときに不正出血がある場合、卵巣機能不全や子宮頸管ポリープ、子宮体がんなど、婦人科系の病気が原因の可能性もあります。

 

不妊につながる恐れもあるので、早めに検査を受けましょう。

 

 

 

 

まとめ

 

 

妊活中に普段とは異なる出血があった場合には、普段の生理の異常よりも気になってしまうと思います。

 

しかし、着床出血から色々なことが分かるので、必要以上に不安になることもありません。

 

自分の身体のリズムをつかむためにも、基礎体温をつけて、赤ちゃんに最適なケアをできるように準備を整えましょう!